エグゾシートは、本格的なXCあるいはコンペフライトを念頭にデザインされた抵抗の少ない高性能ハーネスです。広範なテスト、風洞実験を含む数年にわたる開発プロセスと、世界トップのコンペパイロットによるベータ―バージョンの長いフィールドテストの成果です。この新しいハーネスは、我々の最高性能グライダーを完璧に引き立てる他に比べようもないものです。技術的に進歩したフットサポートシステム、これまでに見たことのない爆弾倉スタイルのレスキューコンテナー、空力研究から開発された超低抵抗フェアリングを装備するエグゾシートは真の次世代デザインと言えます。

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歴史

エグゾシートの開発は２０１１年に、フランスのツールーズのISAEスクールでフレッド・ピエリが多くのフェアリング・デザインをテストしたのが始まりです。抵抗を減らすことに主眼を置いたハーネスデザインを創造することが最大の目的でオゾン研究開発チームは最適化されたフライト姿勢、フェアリングそしてハーネスの骨格を主要テーマとして進めました。我々の使命は、従来のハーネスデザイン、製造方法をぶち壊す、ハーネスにおけるベビーHPPを作り出すことでした。我々はエグゾシートがパラグライダー用ハーネス・テクノロジーの大きな進歩であると確信しています。

ハイテク・エアーインテーク

エグゾシートには、２つの重要な要求事項のために特別なエアーインテークが装備されています：１つ目は、滑らかで抵抗が少ないこと、そして２つ目は、ハーネスの動き（ヨー、ピッチあるいはセンタリング中の姿勢）に関わらずフェアリングに最大の圧力が加えられること。

抵抗の軽減

パラグライダーのデザインと同じように、ハーネス全体にしわや変形を削減することに焦点を当てました。エグゾシートの膨張するノーズコーン、リアフェアリングそしてハーネス表面は全てとてもスムースです。独立発泡フォームは軽量ながらパイロットを包み込む剛性の高いシェルおよびダブルレスキューコンテナーを形成しています。リーディングエッジからトレーリングエッジまでエグゾシートは驚くほどスムースで抵抗が小さく、我々がこれまで使用した中で最も効率の良いハーネスとなっています。

パイロット効率

抵抗効率に加え、エグゾシートはパイロットの快適さ及び安定性も考慮してデザインされています。バケットシート・デザインはハーネスフレームからの荷重を均等に分散し、スパイラルダイブのような非常に高い荷重がかかるような場合でもパイロットに圧力が１点あるいは部分的に集中的にかかったりすることはありません。シートデザインは、足でバーを”押している”のではなく、足を何かに”載せている”感覚を起こさせる、特別にデザインされたフットレストシステムにより、背中の上から足先まで全体をサポートするようになっています。この”フットレスト”感覚とバケットシートの剛性とサポート感が相まって、肩ベルトにプレッシャーはなくハーネスに包まれてすぐさまリラックスすることができます―無駄なエネルギを使わずにパイロットの効率を高めます。

ハンドリング

エグゾシートにはたくさんの調節箇所があり、パイロットの好みに合わせて、ハンドリングを最適化することが出来ます。ロール安定は完全に調節可能で必要に応じてロール安定を高めたり、操縦性を上げたりすることが出来ます。

レスキューコンテナー及び安全特徴

エグゾシートの両手対応ダブル爆弾倉レスキューコンテナーデザインは、大きく瞬時に開放できるように作られました。レスキューパラシュートは左右どちらの手でも、G荷重が低くても高くても、本当に最小限の力で引き出すことが出来ます。収納された通常のフライトではレスキューシステムの抵抗は非常に小さいものです。レスキューの開傘はハイレベルの大会やXCフライトにおいては非常に予想される展開で、レスキュー開傘の考えられる状況を可能な限り想定することはエグゾシートの開発デザインにとって不可欠なことでした。

エグゾシートには、背中全体およびシート下部に渡ってふんだんに詰め物をしたバックプロテクションシステムが装備されています。

エグゾシートはENおよびLTF認証を受けておりCIVLセクション７のハーネス要求基準を上まわっています。

コックピット、バラスト、フットレスト

コックピットを開発する際、デッキのポジションがパイロットの視線に対し直角になるように考慮しました。これは、ぎらつきや反射を防ぎ、最近の計器を明るい太陽のもとで容易に見るのに重要なことです。

バラストポケットは重心を邪魔しないように理想的な位置に配し、脱着可能です。

エグゾシートは軽量ハーネスではありませんが、テイクオフとランディングの際に重いフットプレートがぶらぶらすることで快適さを損なわないように超軽量フットプレートを敢えて採用しています。